将棋の戦法一覧|初心者向けから最強戦法・奇襲型まで完全解説!

「将棋って戦法が多すぎて、どれを覚えればいいかわからない…」

そんなあなたのために、この記事では初心者でもわかるように、将棋の戦法一覧をやさしく解説します。

はじめての将棋では、駒の動かし方を覚えるだけでも大変ですよね。

ですが、基本の戦法を知るだけで、将棋の勝率はぐんと上がります。

また、「四間飛車」「矢倉戦法」「石田流」など人気の戦法に加えて、最近ではSNSで話題になるような「鬼殺し」や「アヒル戦法」などの奇襲型戦法も注目されています。

本記事では、

  • 戦法の分類(居飛車・振り飛車)
  • 初心者におすすめの戦法
  • プロが使う最強戦法ランキング
  • ネットでも話題の奇襲戦法

を、図や表も交えてわかりやすく紹介していきます。

あなたにぴったりの戦法が見つかるはずです。将棋の奥深い世界に、今日から一歩踏み出してみましょう!

目次

初心者でもわかる!将棋の戦法一覧と選び方

将棋の戦法は「居飛車」と「振り飛車」に大きく分けられます。

ここでは、それぞれの特徴と、初心者にとって覚えやすいポイントをやさしく解説します。

将棋の戦法は「居飛車」と「振り飛車」の2つに分かれる

将棋の戦法は大きく分けて以下の2つのカテゴリがあります:

戦法タイプ特徴代表的な戦法例
居飛車飛車を右側に構えたまま戦う。守りが堅く安定した展開になる矢倉戦法、角換わり、相掛かり
振り飛車飛車を左側に振って、柔軟に攻める。カウンター型も多い四間飛車、中飛車、石田流

初心者のうちは、形がわかりやすく指しやすい振り飛車系(四間飛車など)がおすすめです。

初心者が最初に覚えるべき戦法とは?

初心者にとって重要なのは「形を覚えやすい」「駒の動きがシンプル」「囲いがしっかりできる」戦法です。

特におすすめなのが以下の3つ:

  • 四間飛車:バランスの良い振り飛車。囲いもシンプル。
  • 矢倉戦法:居飛車の代表格。守りが堅いのでミスに強い。
  • 鬼殺し:奇襲型で意表をつけるが、慣れた相手には通用しづらい。

このように、自分の性格や「攻め重視か守り重視か」で選んでも楽しいでしょう。

将棋の戦法一覧|居飛車戦法の基本と特徴

将棋の基本ともいえる「居飛車戦法」は、飛車を右側(元の位置)に構えたまま戦うスタイルです。

定石(じょうせき)も多く、しっかり学べば勝率の高い安定した戦い方ができます。

ここでは、代表的な居飛車戦法を初心者向けに解説します。

矢倉戦法|堅い囲いでじっくり戦う基本形

矢倉戦法は、将棋界でも「王道中の王道」といわれる戦法です。

玉をしっかり守る「矢倉囲い」を組み、中央からじっくり攻め合うのが特徴です。

  • 玉の囲いがとても堅く、守りに強い
  • 駒組みの形が安定していて覚えやすい
  • 攻守のバランスが取れている

初心者には少し駒組みが難しく感じるかもしれませんが、将棋の基礎力をつけたい人には最適です。

プロの対局でも今なお人気がある戦法です。

角換わり|プロでも頻出の高度な戦法

角換わり戦法とは、お互いに角を交換してから戦うスタイルで、序盤から駆け引きが始まります。

  • 中盤以降のスピーディな展開が多い
  • 様々な囲いや形が出てくるので柔軟さが必要
  • プロ棋士の対局ではよく使われる

一見難しそうですが、居飛車を極めたい中級者以上には欠かせないレパートリーとなります。

相掛かり・横歩取り|序盤から激しく攻めたい人向け

相掛かり戦法は、飛車先の歩を突き合うところから始まり、序盤から激しい展開になるのが特徴です。

また、横歩取り戦法では、相手が突いた歩を飛車で取って、先に駒得する展開になります。

戦法名特徴向いているタイプ
相掛かり激しい攻め合い。攻め将棋向き攻撃型・序盤重視
横歩取り駒得を狙っていくスピード型戦術好き・中級者

こうした戦法は、駒の動きに慣れてきた初心者〜中級者におすすめです。

居飛車穴熊・腰掛銀|囲い重視で安全に戦うスタイル

穴熊囲いは、玉を左奥に深く囲って守る堅牢な囲いで、「居飛車穴熊」は守りを極限まで高める居飛車の代表戦法です。

  • 終盤まで玉が安全なまま戦える
  • 持久戦タイプに強い
  • 勝ちパターンが明確で組みやすい

また、腰掛銀とは、銀を中央に据えて攻めと守りの両方を意識する形で、バランス型の駒組みです。

どちらも「じっくり戦いたい」「ミスしたくない」初心者にぴったりです。

まとめ:居飛車戦法は将棋の基本が身につく

居飛車戦法は、形がしっかりしていて読みやすく、将棋の基本を学びながら勝率を高められる戦法が多いです。

特に、

  • 「矢倉」や「居飛車穴熊」は囲い重視
  • 「角換わり」や「相掛かり」は攻め重視

と、自分の性格やスタイルに合わせて選べるのも魅力です。

将棋の戦法一覧|振り飛車戦法とバリエーション

振り飛車(ふりびしゃ)戦法は、飛車を右から左に移動させて使う戦法で、守りを固めつつ相手の動きを見ながら攻める「カウンター型」の構えが特徴です。

初心者でも覚えやすく、囲いがシンプルで実戦的。柔軟な戦いができるので、アマチュアでも人気の高い戦法群です。

中飛車・四間飛車・三間飛車|バランス型の人気戦法

これらは振り飛車の中でも最も基本的で、どれも習得しやすく、実践でも強いです。

戦法名飛車の位置特徴難易度
中飛車5筋(中央)中央を制して攻守のバランスが取れる★★☆☆☆
四間飛車4筋攻めも守りも安定。初心者に特におすすめ★☆☆☆☆
三間飛車3筋攻撃的な展開になりやすい★★☆☆☆

中でも四間飛車は囲いが覚えやすく、玉をしっかり守ってから戦う構えが特徴です。

飛車を動かすタイミングもはっきりしていて、将棋入門者にとって「最初に覚えるべき戦法」と言われるほどです。

向かい飛車・相振り飛車|相手の構えに応じて対応できる

向かい飛車は相手の飛車の正面に自分の飛車を置く戦法で、「受け」から「反撃」に持ち込む展開が魅力です。

  • 飛車交換を前提にした柔軟な構え
  • 攻めと守りのバランスが良い
  • 対居飛車に強い

また、相振り飛車はお互いが振り飛車を採用した場合に起こる構図です。

  • 変化が多く読み合いが重要
  • 居飛車対策を無視して、独自の駒組みが可能

向かい飛車→「対応型」、相振り飛車→「柔軟型」というイメージで覚えるとわかりやすいです。

石田流・早石田・立石流|スピード感ある展開を好む人に

石田流(いしだりゅう)は、三間飛車の進化形ともいえる戦法で、飛車・角・銀が連携して一気に攻めるスタイルです。

  • 攻撃特化型の構えで、展開が速い
  • 終盤の寄せに強く、逆転勝ちもしやすい
  • 相手の駒組みを見ながら動きやすい
派生戦法説明難易度
早石田初手から速攻を狙う石田流★★★☆☆
立石流変則的な中飛車戦法★★☆☆☆

これらは中級者以上に人気の戦法ですが、将棋アプリやYouTubeでも解説が豊富なので、初心者でもチャレンジしやすくなってきています。

まとめ:振り飛車は実戦的な戦いを学びやすい!

振り飛車は守りがしっかりできて、状況に応じた柔軟な展開ができる戦法です。

初心者に特におすすめなのは:

  • 四間飛車(安定型)
  • 中飛車(中央制圧型)
  • 石田流(攻撃型)

といった代表的な振り飛車。将棋の基本的な考え方「駒の連携」や「バランスの良い攻めと守り」を自然に学べるのが魅力です。

初心者でも使える!奇襲・マイナー戦法一覧

将棋には、定跡にとらわれない奇襲戦法(変則戦法)や、SNSやネット動画で話題になるマイナーな戦法が多数存在します。

中には「うざい」と言われるほどトリッキーなものもありますが、序盤から相手のリズムを崩すことができ、初級者でも勝ちやすい場合があります。

ただし、うまくいかないとすぐに形勢が悪くなるため、“使いどころ”と“失敗時のフォロー”を知っておくことが重要です。

鬼殺し戦法|ネットでも有名な“うざい”戦法の代表格

「鬼殺し」は、3手目に角道を開けて飛車先の歩を突く奇襲型の戦法で、将棋初心者が一度は通る道とも言われています。

  • 角・飛車・桂馬を連携させて、序盤から一気に攻める
  • 知らない相手には非常に刺さる
  • 対策を知っている相手には不利になりやすい

鬼殺しの特徴を簡単にまとめた表はこちらです:

特徴メリットデメリット
超速攻型相手が知らなければ一方的に勝てる対策されると大きく不利
駒の連携重視攻める形が簡単で覚えやすい玉が薄く守りが弱い

初心者同士の勝負や、対AI・早指しアプリでは驚くほど勝てることもあります。

アヒル戦法|一風変わった動きで相手を惑わせる

アヒル戦法は、玉を中央に持ってくるという常識外れの構えを取る戦法です。

  • 序盤から玉を前に出すことで相手のペースを乱す
  • 「なにそれ?」と思わせた時点で勝ち
  • 実戦では見かけないため、奇襲効果が高い

ただし、玉が非常に薄く守りが脆いので、逆転されやすいのが弱点です。

原始棒銀・風車・ミレニアム|一発狙いのユニーク戦法

これらは定跡から外れた形を作るため、序盤の自由度が高く、読まれにくいことが最大の強みです。

戦法名内容難易度勝率(奇襲成功時)
原始棒銀銀を一直線に突っ込ませて攻撃★☆☆☆☆高い(対初心者)
風車飛車を転々と動かして角・銀と連携★★☆☆☆中程度
ミレニアム現代風穴熊。右玉型。囲いが超堅い★★★★☆非常に高い(持久戦)

特に原始棒銀は、単純ですが破壊力が高いため、初心者のうちに一度は試してほしい戦法です。

奇襲型の注意点と使いどころ

奇襲戦法は短時間で勝てる魅力がある一方、以下の注意点があります。

  • 対策されていると即敗北のリスク
  • 形が崩れるとリカバリーが難しい
  • 中盤以降の展開力が必要

とはいえ、将棋を楽しむきっかけとしては非常に効果的です。

YouTubeやX(旧Twitter)などでもよく取り上げられる話題なので、ネタとして学んでおくと対策にもなります。

まとめ:奇襲戦法は初心者でも楽しめる“勝ち筋”

奇襲・マイナー戦法は「強い」「最強」ではありませんが、以下のような人におすすめです:

  • 相手の定跡を外して意表を突きたい
  • 単純明快な攻めを覚えたい
  • いろいろな形を試してみたい

最初は鬼殺しや原始棒銀からチャレンジし、戦法の意味と限界を知ることで将棋の理解が深まります。

初心者におすすめの将棋戦法ベスト5【表あり】

将棋の戦法は数多くありますが、「初心者にとって覚えやすく、勝ちやすく、楽しめる」ことが何より大切です。

ここでは、将棋歴3か月以内の初心者でも使える戦法を5つ厳選し、それぞれの特徴を一覧表にまとめた上で詳しく解説していきます。

【初心者向け戦法ランキングTOP5】

順位戦法名特徴初心者おすすめ度実戦勝率(目安)
1位四間飛車安定した守りとカウンターが可能★★★★★
2位矢倉駒組みの基本を学べる正統派★★★★☆
3位石田流攻撃的かつ実戦的な三間飛車の進化型★★★☆☆
4位原始棒銀単純明快な攻撃で初手からリードしやすい★★★★☆
5位居飛車穴熊超堅牢な囲いでじっくり戦える持久戦向き戦法★★★☆☆

1位|四間飛車(しけんびしゃ)

最も基本的かつ実戦的な振り飛車戦法。飛車を4筋に移動して、玉は左側に囲い、守りを固めた上でカウンターを狙うスタイルです。

  • 難しい手順が少ない
  • 囲い(美濃囲い)が覚えやすい
  • 駒の配置が整っており安定感抜群

四間飛車を覚えることで、振り飛車全体の理解が進むため、まず最初におすすめしたい戦法です。

2位|矢倉(やぐら)

将棋の“教科書”とも言える戦法で、囲いの美しさと理論の深さが魅力です。

居飛車の基本でもあります。

  • 攻守のバランスが良く「正統派」
  • 将棋の構造や定跡の流れを自然に学べる
  • プロ棋士の多くが採用してきた実績ある戦法

矢倉を学ぶと、他の戦法への応用力も身につきます。

3位|石田流(いしだりゅう)

三間飛車から派生する攻撃型の戦法で、振り飛車の中でも破壊力に優れています。

  • 銀・角・飛車が連携して一気に攻める
  • 型にはまりやすく、覚えやすい
  • 相手が受けを間違えれば即勝ちも可能

攻撃的な性格の初心者には特に向いています。

4位|原始棒銀(げんしぼうぎん)

銀をそのまま相手陣に突撃させるという、名前の通り“原始的”な戦法です。

シンプルで分かりやすく、驚くほど強力。

  • 「駒を前に出す=攻める」という基本が体感できる
  • 駒の連携を意識する練習にもなる
  • 相手の囲いができる前に攻め崩せる

将棋の楽しさ=攻める楽しさ、を感じたいなら一度は使ってみてください。

5位|居飛車穴熊(いびしゃあなぐま)

とにかく玉を守る、守って守って最後に一撃で勝つ戦法です。

初心者でも組みやすい構えとして人気があります。

  • 穴熊囲いが超堅いので玉がなかなか詰まない
  • じっくり駒を使って戦える
  • 将棋の“囲い”の大切さがわかる

「じっくり考えて一手ずつ進めたい」「受け将棋が好き」という方に向いています。

まとめ:初心者がまず選ぶべきは「覚えやすさ」「勝ちやすさ」

最初の戦法選びは、自分に合うタイプ(守り重視 or 攻め重視)を意識することが大切です。

  • 囲いを覚えて守りを固める → 四間飛車、居飛車穴熊
  • シンプルに攻めたい → 原始棒銀、石田流
  • 総合力・基礎を学びたい → 矢倉

どれか1つを覚えると、その中で「なぜこの手なのか?」と考える習慣が身につき、自然と棋力もアップします。

最強の将棋戦法ランキング【上級者も注目】

将棋の世界では、「最強」と呼ばれる戦法にも流行があります。

特にプロの対局や将棋ソフト同士の対局からは、理論的に優れ、勝率が高く、対応幅の広い戦法が“最強戦法”とされています。

この章では、初心者〜上級者まで幅広く評価されている戦法をランキング形式で紹介し、その強さの理由や実戦でのポイントを解説します。

第1位|角換わり腰掛け銀(かくがわりこしかけぎん)

現在のプロ将棋でも頻出する“ガチの本格派”戦法です。

  • 銀を5筋に腰掛け、角を交換しておく構え
  • 序盤から主導権争いが続くスリリングな戦型
  • 一手のミスが致命傷になるが、理論が整っている

初心者には難しいですが、理論を深く学びたい人には最高の教材になります。

強さの理由詳細
主導権争い手損を嫌って1手1手が精密
角交換相手の囲いを崩す鍵になる
手筋が豊富中終盤での逆転力が高い

第2位|対抗形・居飛車穴熊

対振り飛車に対する最強の布陣といえば、居飛車穴熊です。

  • 玉を右奥にしっかり囲い、鉄壁の守備を築く
  • 銀・飛車・角の総攻撃で逆サイドから潰す
  • 将棋AIも高く評価する超強力戦法

特に「対四間飛車」や「対三間飛車」の場面で選ばれやすく、持久戦になりやすいのが特徴です。

第3位|藤井システム(四間飛車の革命児)

四間飛車の常識を覆した「藤井猛九段」が生んだ革新的な戦法。

  • 角道を止めずに飛車を振る“逆発想”
  • 相手の囲いを潰すために早仕掛けする構え
  • 組み上がれば振り飛車側が大優勢

難易度は高めですが、構想力と中盤力が鍛えられる“振り飛車上級者の登竜門”です。

第4位|相掛かり(あいがかり)

「戦法の王道にして乱戦の極み」とも言える、居飛車同士の最も古典的な構え。

  • 飛車先をお互いに突き合って攻め合いになる
  • 指し手が自由で、センスや読みの力が試される
  • プロ棋士の間でも人気が再燃中

理論に縛られず、柔軟に考える力をつけたい人におすすめです。

第5位|角換わり早繰り銀・早囲い各種

「角換わりから派生したスピード重視の銀の使い方」です。

  • 早く銀を進めてプレッシャーをかける
  • 囲いを省略して一気に攻め込むスタイル
  • 時間の短い将棋(早指し)では非常に有効

AI研究により、手順がほぼ最適化されており、知っているだけで即座に優位に立てるケースもあります。

まとめ:最強戦法を目指すには「相手の狙い」を読む力が必要

最強戦法は理論が深く、自分の指し手だけでなく相手の意図を読む力が求められます。

以下のように目的別に選ぶと良いでしょう:

戦法名向いている人
角換わり腰掛け銀理詰めで勝ちたい人
居飛車穴熊守りを固めて勝ちたい人
藤井システム振り飛車で主導権を取りたい人
相掛かり自由な発想を試したい人
早繰り銀スピード勝負で攻めたい人

初心者がいきなり使うには難しい戦法もありますが、見る・覚える・真似するだけでも将棋の世界がぐっと広がります。

SNSで話題のマイナー戦法・ネタ戦法一覧

近年では、将棋の戦法もYouTubeやX(旧Twitter)などSNS上で話題になり、“強さ”より“おもしろさ”や“意外性”を重視したネタ戦法が人気を集めています。

中には実戦でも意外と使えるものや、相手の動揺を誘って勝ちやすくなる戦法もあるため、初心者でも遊び感覚で覚える価値があります。

ここでは、SNSで人気の“ネタだけど魅力的”な戦法を紹介します。

筋違い角(すじちがいかく)

「角を通常とは異なる位置に打ち込む」という超変則的な戦法。

  • 角を7六(先手)や3四(後手)に打ち込んで圧力をかける
  • 一見“悪手”に見えるが、相手のペースを乱せる
  • 棋力差があるときに逆転狙いとして有効なことも

プロ棋士がネタで使うこともあり、SNSでたびたび注目される奇襲戦法です。

右玉(みぎぎょく)

通常とは逆の方向(右側)に玉を移動させる構えで、奇抜だが意外に堅いとされる戦法。

  • 相手の攻め筋と逆方向に玉を逃がせる
  • 居飛車・振り飛車どちらにも対応可能
  • 実戦的な強さもあり、右玉党と呼ばれる愛好者も存在

変わり種で勝ちたいなら、一度は試したい構えです。

風車(ふうしゃ)

駒が風車のように回転的な配置を取ることから名付けられた戦法。

  • 飛車を端に振って、じわじわと横にスライドして攻める
  • 動きが独特で、相手の対策が困難
  • 昔はネタ戦法だったが、意外に勝率が高い局面も

中盤から終盤にかけての奇襲効果が抜群です。

山田定跡・田楽刺しなどのローカル戦法

地方の道場などで伝わるユニークな名前の戦法も、SNSを通じて拡散されています。

  • 山田定跡:初手▲7六歩→△3四歩→▲7五歩と、奇襲臭が漂う出だし
  • 田楽刺し:相手の玉を縦に串刺しにするように攻める手筋から命名

どれも“一発ネタ”としては抜群におもしろく、将棋の幅が広がるきっかけになります。

AI生まれの新戦法(例:横歩取り△3三角型)

将棋AIの登場で、人間では考えなかったような新手順や構えが次々と誕生しています。

  • 横歩取りで△3三角を早めに打つ構え → 旧来の定跡崩し
  • 人間から見ると非合理に見えるが、形勢判断では優秀
  • SNSで「意味がわからないのに強い」と話題に

AIによって戦法の価値基準が変わっていることを体感できる事例です。

まとめ:ネタ戦法は“将棋をもっと楽しむ”入り口

SNSでバズるようなネタ戦法は、強さだけでなく「意外性・面白さ・心理戦」という側面もあり、将棋をより豊かにしてくれます。

おすすめの楽しみ方:

  • 友人や家族との遊び対局で使って笑いを取る
  • ネット対局で試してみて通用するかチャレンジ
  • 実戦では通用しなくても“相手を混乱させる武器”として使う

マイナー戦法を知ることで、自分が受けたときの対策力もアップします。

ネタと思わず、柔軟に楽しんでください。

まとめ|戦法の選び方で将棋はもっと面白くなる!

将棋は「戦法を知ること」で一気に面白さが広がります。

どの戦法にも“性格”や“特徴”があり、自分に合った戦法を選ぶことで、勝率だけでなく楽しさも倍増します。

初心者がまず覚えたいのは「型にハマる」戦法

初心者がいきなり自由な指し方をすると、形が崩れてしまいがち。

まずは以下のような“型”がある戦法を覚えましょう。

  • 四間飛車:美濃囲いが簡単で守りやすい
  • 矢倉:攻めも守りもバランス良く学べる
  • 原始棒銀:攻撃の基礎が身につく

定石通りの流れを真似することで、将棋の基礎力が自然と身につきます。

中級者〜上級者は“構想力”と“応用力”を重視

角換わり腰掛け銀や居飛車穴熊、藤井システムなど、理論の深い戦法に挑戦することで棋力が飛躍的にアップします。

  • 「なぜこの手を指すのか?」を意識して考える
  • 相手の狙いも読んだ上で構想を立てる
  • 終盤で勝ち切るための形を目指す

AIの時代だからこそ、人間的な工夫が活きる場面も多く、将棋の奥深さを感じられます。

ネタ戦法やマイナー戦法は“引き出し”として武器になる

SNSで話題になるネタ戦法や奇襲戦法も、使いどころによっては実戦でも効果的です。

  • 相手が定跡に詳しくないときに奇襲
  • 同じ相手と繰り返し対局する際の変化球
  • ネタと思わせて本気で指すギャップ

こうした戦法を持っておくと、将棋がより自由で楽しいものになります。

戦法の選び方まとめ【早見表】

あなたのタイプおすすめ戦法理由
守りを重視したい四間飛車、美濃囲い安定感・初心者でも安心
攻めたい原始棒銀、石田流シンプルで破壊力あり
勝ちにこだわりたい居飛車穴熊、角換わり理論構築されていて勝率高
面白く指したい右玉、筋違い角、風車意外性があり楽しい

最後に:戦法を選ぶことは、将棋をもっと楽しむ第一歩

「自分に合った戦法を知って、身につけること」

それだけで、あなたの将棋は一段と楽しく、強くなります。

ぜひこの記事で気になった戦法を1つ選んで、実戦で使ってみてください。

きっと新しい将棋の景色が見えてきますよ。

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