「将棋って難しそう…」「駒の動きすらよく分からない…」
そんなあなたにこそ読んでほしい記事です。
将棋は、日本が誇る奥深いボードゲーム。
しかし、いざ始めようとすると「ルールが複雑で覚えられない」と感じる人も多いはずです。
実際に、初心者がつまずきやすいポイントは「駒の動き方」「勝敗のルール」「反則行為」など基本の部分です。
そこで本記事では、将棋の基本ルールを5分で理解できるように、やさしい言葉で要点をまとめました。
初心者でも「読めばすぐ指せる」レベルを目指しています。
「まったくの初心者」でも安心して読めるよう、用語解説・図解イメージ・練習方法のヒントまで網羅。
この記事を読むことで、次の一局を自信を持って楽しめるようになりますよ。
将棋はどんなゲーム?簡単な概要と目的
将棋は「相手の王将(おうしょう)を取れば勝ち」という、シンプルで奥深いゲームです。
2人のプレイヤーが交互に駒を動かし、戦略と思考力で勝負します。
初心者がまず知っておくべきなのは、将棋の目的と盤面のルールです。
将棋の基本構成と盤面
将棋の盤は「9×9マス」の正方形でできています。使う駒の種類は後述しますが、合計40枚(1人20枚)で対局がスタートします。
ゲームの目的=王を詰ませること
勝利条件はとても明快です。「王(または玉)を詰ませる」、つまり逃げ道のない状態に追い込めば勝ちです。将棋ではこれを“詰み”と呼びます。
交互に指すターン制ゲーム
将棋は先手・後手が交互に1手ずつ指すターン制ゲームです。1手ごとに戦局が大きく変わるため、読み合いが勝敗を分けます。
持ち駒のルールがユニーク
将棋ならではの特徴が「取った駒を再利用できる」点です。
相手から奪った駒は「持ち駒」となり、自分のターンで自由に盤上に打てます。
将棋は論理的思考と集中力を鍛える
論理力・記憶力・先読み力が問われるため、教育的効果も高く、「頭のスポーツ」としても人気があります。
駒の種類と動き方(図解あり)
将棋のルールを理解するうえで、駒の動き方を覚えることは最重要ポイントです。
それぞれの駒には独自の移動ルールがあります。
ここでは、駒の名前と動き方をやさしく解説します。
歩兵(ふひょう)
歩兵:前に1マスだけ進む。取るのも同じ方向。
香車(きょうしゃ)
香車:前にどこまでも直進できるが、横や後ろは不可。
桂馬(けいま)
桂馬:前方2マス+左右1マスの“跳ねる”動き(L字)。
銀将(ぎんしょう)
銀将:斜め4方向+前に1マス動ける。後ろには行けない。
金将(きんしょう)
金将:縦横前・斜め前の6方向に1マスずつ動けるる。
角行(かくぎょう)
角行:斜めにどこまでも移動可能。
飛車(ひしゃ)
飛車:縦横にどこまでも移動可能。角と合わせて強力。
王将(おうしょう)
王将:周囲8マスに1マス移動できる。
「成る」とは?成り駒の動き
自分の駒が相手の陣地(3段目)に入ると「成る」ことができ、動きが強くなります。
例:歩→と金、角→馬、飛→竜など。成るかどうかは任意です(一部強制あり)。
勝敗の決まり方|王手と詰みを理解しよう
将棋のゲームは、王将を「詰み」にすることで勝敗が決まります。
ここでは、王手・詰み・引き分けなどの勝敗ルールを解説します。
王手とは?
「次の手で王が取られるよ」と宣言する状態を「王手」と言います。
王手をかけられたら、次の手番で必ず対処しなければなりません。
詰みとは?
王手をかけられて、**どんな手を打っても逃れられない状態が「詰み」**です。
詰み=ゲーム終了で、王を詰ました側の勝利です。
千日手・持将棋などの例外
- 千日手:同じ局面が4回繰り返されたら引き分け。
- 持将棋:お互い攻め合えず駒点を比較して勝敗を決める。
反則負けもある
例えば以下のようなミスは即座に負けになります。
- 王手放置
- 二手指し(2回続けて指す)
- 打ち歩詰め(歩で詰ます)
- 二歩(同列に歩を打つ)
先手と後手の違いと決め方
将棋を始めるときに、「どちらが先に指すのか?」を決める必要があります。
ここでは**「先手」「後手」の意味と決め方、勝敗への影響**について解説します。
先手・後手とは?
将棋では、**先に指す人を「先手(せんて)」、あとに指す人を「後手(ごて)」**と呼びます。
交互に1手ずつ指していくため、順番がとても大事です。
先手は、初手(1手目)を指せる分だけ有利とも言われます。
ただし、プロの対局でも先手必勝というわけではなく、戦術や駆け引きで後手が勝つことも多いです。
先後の決め方=振り駒とは?
一般的な決め方は「振り駒(ふりごま)」です。以下の手順で決めます。
- 駒(主に歩)5枚を手の中で振って、表か裏かを確認
- 表(歩の文字が上)が多ければ「先手」、裏が多ければ「後手」
この方法は、運任せではありますが公平性が高いとされ、プロでも採用されています。
じゃんけんでもOK?カジュアルな方法
初心者同士や友達との対局では、じゃんけんで決めるのもOKです。
「勝った方が先手」「好きな方を選ぶ」といった柔軟なルールでも、ゲームとしては何の問題もありません。
先手の戦術はどう違う?
先手は「攻めやすい」立場なので、攻撃的な戦法(居飛車・急戦)を選ぶ人が多いです。
逆に後手は「受けてから反撃」するような持久戦の構えを取ることがよくあります。
将棋に慣れてきたら、自分が「先手向き」か「後手向き」かも試してみると楽しいですよ。
初心者が覚えるべき反則・禁じ手
将棋は自由度の高いゲームですが、**いくつか絶対にしてはいけない「禁じ手(反則)」**があります。
知らずにやってしまうと、即負けになることもあるため、最初にしっかり確認しておきましょう。
二歩(にふ)とは?
「同じ縦列(筋)に歩を2つ打ってしまう」行為は即反則負けです。
歩は1列に1枚までしか置けません。
持ち駒から歩を打つときは、必ず縦列をチェックしましょう。
打ち歩詰め(うちふづめ)
持ち駒の歩で「詰み」にする手は、打ち歩詰めとして禁じ手です。
歩を使って相手の王を詰ます場合、「成っていない歩」を打ってはいけません。
※ただし、もともと盤上にあった歩で詰ますのはOKです。
王手放置・二手指し
- 王手放置:相手に王手されたまま、王を守らず他の手を指す行為。これも反則です。
- 二手指し:本来は1手ずつ交互に指すのに、2回連続で自分が指してしまうミス。これも即アウト。
成れるのに成らない?
- **成れる駒(例:歩・桂・香・銀など)**が敵陣の3段目に入ったとき、「成るか成らないか」を選べます。
- しかし、成らないと次に動けなくなる場合は、強制的に成るルールもあります(例:桂馬が成らないと動けない状況など)。
初心者がうっかり無効な手を指すのを防ぐためにも、駒の動きとルールの組み合わせをしっかり覚えておきましょう。
まとめ|将棋を楽しく始めるための第一歩
将棋のルールは最初こそ少し難しそうに感じますが、実際には「やさしく楽しく」覚えることができます。
ここまでの内容を、改めて振り返ってみましょう。
覚えるべき基本5つ
- 将棋の目的=王を詰ませる
- 駒の動き方を把握(8種類)
- 成り・持ち駒の使い方
- 王手・詰み・反則のルール
- 先手後手と対局マナー
初心者向け練習方法
- 駒の名前と動きを覚える:プリントや図解で視覚的に確認
- 1手詰めの「詰将棋」から挑戦
- スマホアプリや無料対局サイトで練習してみる
おすすめ無料アプリ
- 将棋ウォーズ(直感的で対戦しやすい)
- 将棋クエスト(段級位制がある)
- ぴよ将棋(CPUと練習可能、感想戦あり)
誰でも上達できる!大事なのは“楽しさ”
将棋は年齢問わず楽しめる「考えるゲーム」です。
まずは「負けてもいいから指してみる」ことが大切です。
ルールを理解すれば、対局そのものがどんどん楽しくなっていきますよ。
